ドコモのシェアパックにすると通信制限を気にせず使える?

ドコモのシェアパックとは

家族でデータ通信量を共有

ドコモでは、スマホの料金プランを「カケホーダイ&パケあえる」
という新しいものに変更しました。

これは、基本料金(通話料)とインターネット接続料の
合計3,000円にパケットパックの料金を合せることになります。

パケットパックには、個人で加入できる「データパック」と家族で
通信量を共有する「シェアパック」があります。

「データパック」は
 ・2GB・・・3,500円
 ・5GB・・・5,000円
 ・8GB・・・6,700円
の3種類で、「シェアパック」は
 ・5GB・・・6,500円
 ・10GB・・・9,500円
 ・15GB・・・12,500円
 ・20GB・・・16,000円
 ・30GB・・・22,500円
の5種類となっています。

当初「シェアパック」には5GBのプランはありませんでした。

しかし、総務省主導で月額5,000円以下のプランが求められ、
「1回線当たり5,000円以下」のプランとして5GBを加えたのです。

この「シェアパック」の最大の特徴は、データ通信量を家族で
分け合えるというところです。

これまでの料金プランでは、家族はそれぞれ個別にスマホや
携帯電話を契約していました。

そのため、親の通信量は余っているのに、子供は通信制限を
解除するのに追加料金を払っているという状態だったのです。

これじゃあ、余っている通信量はムダになりますし、
解除するための追加料金も勿体ないですよね。

そこで、家族でデータ通信量を分け合い、
ムダなく使えるようにしたのが「シェアパック」というわけです。

1回線当たりの月額料金も抑えられますし、
25歳以下には1GB追加など何かとオトクになっていますよ。

シェアパックのメリットデメリット

「得する人」「損する人」

このドコモの新料金プランでは、
基本的に通話料は定額で文字通り「かけ放題」となっています。

SNS全盛の現在でも、とにかく電話をかけるという人にとっては
何よりもありがたいメリットとなります。

また、仕事ではSNSで連絡を取ることはあまり無いでしょうから、
スマホ代は自腹なんて場合は助かりますよね。

逆に通話はあまりせず、主にデータ通信を利用している人に
とってはあまりメリットはありません。

それどころか、損してしまう恐れが多分にあります。

定額の通話料部分は基本料金となっているので、
通話するしないに関わらず発生します。

なので、スマホで通話をしない人にとっては、「使ってもいないのに
一定の通話料を毎月支払う」ことになってしまうのです。

1回5分以内の通話がかけ放題の「カケホーダイライト」でも
月額1,700円であり、ちょっと痛い金額ですよね。

最近はLINEなどのSNSでも無料で音声通話が出来てしまいます。

となると、この新料金プランでメリットを感じる人は余りいないかも
しれませんねぇ・・・。

「シェアパック5」はいらない子?

あれもこれも適用外

ライトユーザー向けの格安プランとして新しく加えられたのが、
家族で月5GBを共有する「シェアパック5」です。

「カケホーダイライト」を併用し、「ずっとドコモ割」が適用されると
1回線当たり最安で約3,500円になります。

ところが、この「シェアパック5」はドコモから「いらない子」のような
扱いを受けているのです。

何故かと言うと、
 ・ドコモの学割
 ・家族まとめて割
 ・月々サポート
の3つ全て対象外となっているからです。

まず「ドコモの学割」に関しては、「U25応援割」と併用することで
カケホーダイの料金が約半額となります。

それだけでも大きいのですが、さらにデータ通信量が6GB増量と
なるのです。
(学割で5GB、U25で1GB増量)

「シェアパック5」なら元々5GBのところに6GB増えるんですから、
使えるならかなりオトクになったんですが・・・。

「まとめて家族割」については、元々を安く設定しているから
適用外としているんでしょうか。

実際、「まとめて家族割」を適用した上位プランと比べても、
割引の無い「シェアパック5」の方が安いのは事実です。

それから「月々サポート」ですが、これは機種変更などの際の
端末代割引サービスです。

「実質0円」が無くなるのでただでさえ端末代の負担が増える上に、
割引も適用されないのでさらに負担増となるのです。
(「月々サポート」有りとでは1台につき約10,000円違う)

ドコモとしては、総務省の指導を受け、他社に追随する形で加えた
プランだけに、本音としては利用して欲しくないのでしょうか・・・?

シェアパックで利用制限は掛けられる?

子供の回線に掛けたいけれど・・・

「シェアパック」ではデータ通信量を家族でムダなく分け合うことが
出来ます。

反面、家族の誰かが大量に通信してしまうと、それほど使っていない
回線も通信制限が掛かってしまうことになります。

これだと、使いたいときには通信制限が掛かっていてまともに
使えない、なんてことになってしまいますよね。

特に中高生の子供がいる家庭では、これまでよりも子供が使える
通信量が増え、使いすぎてしまうことが多々あるはずです。

子供のスマホ利用量が増えると、金額面だけでなく様々なリスクも
増大することになります。

そこで、親としては子供のスマホに利用制限を設けたいと思うのは
当然のことだと思います。
(子供としてはウザイですが・・・)

しかし、ドコモに限らず、現状では他のスマホに遠隔操作で
利用制限を掛けるということは出来ません。
(出来たら出来たで問題ですが・・・)

なので、子供のスマホに設定通信量を超えると通信が切れるような
アプリを入れるぐらいしか方法が無さそうです。

とはいえ、子供がそのアプリを停止させてしまうと何の意味も
ありませんけど・・・。

かと言って、中高生の子供にキッズ携帯やガラケーを持たす
わけにもいかないでしょうし、親としては頭の痛い問題ですよね。