「芸は身を助ける」という言葉

こんにちは、今回は「芸は身を助ける」という言葉をご紹介します。

この言葉と過去の私

私はこの言葉を意識する前は、特に何も考えずに与えられたものを、ひたすらこなす毎日の繰り返しでした。

私は小さい時から、親の教育方針で様々な習い事をしておりました。

幼稚園の時から始めた習字や、小学校から始めたピアノ、そろばん、公文式、バスケットに取り組んでおりました。

この習いごとは、あくまで親が習うように勧めてきたものであり、自分からやりたいと希望して入ったものは一つもありませんでした。

そのため、これらの習いごとに対してやる気がなく、向上心も全くなかったです。

ピアノでは、週一通っていてレッスンを受けていたのですが、練習不足で常に先生に指摘を受けていました。

またバスケットボールでは、上手くなりたいという向上心もなく、周囲とのレギュラー争いにも興味がなかったので万年補欠状態でした。

特にバスケットボールに関しては、休みが月曜日しかなく、辛いハードな練習にいつも心が折れていました。

練習が終わって母親の迎えを体育館前で待つ間、一人で夜空を眺めて現実逃避をする有様でした。

また、あまりにも多くの習いごとで忙しかった私は、小学生時代から人生に疲れを感じていました。

学校から自宅に帰宅する最中「はやく60才で高齢者になって、余生をのんびりと暮らしたいなぁ」と考えたりもしていました。

そのくらい、日々の生活に疲れており安息を求めていたのです。

正直、自分の将来に希望はありませんでした。あまりにも多忙な日々が辛く、一度母親に「バスケットを辞めたい」と訴えたことがありました。

しかし、母親は私の訴えに対し「もう少し頑張って取り組んでみない?物事は続けることに意味がある」と言われました。

結果、バスケットボールを辞めることもなく、私は小学校から中学校にかけて通算5年バスケットボールに取り組みました。

意識したのは意外と遅かった

この言葉を意識するようになったきっかけは、成人して社会人になってからです。

私の習いごとで忙しかった時期は、小学校までで終わり、中学校では部活と通信教育だけを受ける生活でした。

そして、高校でも練習のハードなバスケットに入部せず、以前から興味を持っていたバドミントン部に入部しました。

高校生以降は、割と自分が好きなことややりたいことに挑戦出来ていたと思います。

大学を卒業し社会人として民間企業に就業してから、今までの学生生活とは一変し、日々大変な毎日を送ることになりました。

私の仕事は営業職で、会社のサービスを法人相手に売っていく仕事をしておりました。

営業職を希望していたわけではないため、売上をつくる難しさやノルマを考える日々は辛かったです。

そんな時、私のこの辛い生活を救ってくれるものがありました。

それは、ピアノです。習いごととして小学校から7年間通っていたピアノ。

正直通っている時は、通うのが苦痛で、はやくピアノを辞めたいと感じていました。

しかし、社会人となって働きだした頃、このピアノが私のストレスフルな毎日の、ストレス発散の役割を果たしたのです。

自宅に電子ピアノを置いており、仕事でストレスが溜まった時はピアノで好きな曲を弾くようにしていました。ピアノを弾いていると、その時だけピアノに集中するので、仕事やストレスのことを考えなくて済むのです。

そしてピアノを弾いた後は、心が軽くなりスッキリとした感覚になることができました。

また、社会人になって私を助けてくれたものは、ピアノだけではありません。

運動不足を解消しようと、社会人サークルに加入し、中学生ぶりにバスケットボールに再び取り組むことに。

以前は、レギュラー争いで辛い練習でしたが、社会人サークルでは気ままに試合をして、楽しく取り組むことができています。

まさしく今の生活は、「芸は身を助ける」であり、身につけてきた技術や芸が、私自身を助けているのです。

この言葉のおかげで成功できた

ここまで私の座右の銘である「芸は身を助ける」について、エピソードのお話をさせていただきました。

もし、今後の皆さんの人生において、悩みを解消したい、楽しくいきたいと希望されるのであれば、自分に何かしらの芸や技術を身につけることをお勧めします。

芸や技術に関しては、なんでもいいと思います。読書や、スポーツ、アウトドアやゲームなど、できることは何でもあると思います。

ひとつひとつの物事に関して「これをやって、何か意味があるのか?」と深く考えずに、とにかくやってみるのです。

もし、取り組んでみて、自分に合ったもので楽しいのであれば、それを続けていくのがいいと思います。

やはり楽しくないものは長続きしません。継続して行っていくうちに、その物事の技術やスキルが自然と自分の中に、蓄積されていきます。

また継続していくなかで、余裕が出てきた頃に「この芸や技術は、何か役立つことはあるのか?」と考えて、取り組んでもいいと思います。

私は、小さい頃から日記を書いたり、物語を書くことが好きでした。

社会人になった現在は、それが副業という形で威力を発揮して楽しく副収入を得ることができています。

このように、自分の好きなことに楽しく取り組むことが大事です。

そして、それが結果として収入を生んだり、日々の仕事でプラスの要素を生んでくれるようになっていくと思います。

人生に迷う方も、これからの生活の中で、自分に何ができて何が身につけられるのか考えてみませんか?