腰痛になってしまうのは保育士の仕事の中で何が原因?

保育士の仕事をしていると腰痛になる

仕事をするうえでどうしてもなってしまいやすい病気を、職業病といいます。
保育士の職業病は腰痛です。

私も保育士経験があるのですが、子供を抱っこしているときに近くのテーブルに置いてあったその子のタオル
をとろうとしてぎっくり腰になってしまいました。普段の生活では重いものを持った状態で手を伸ばすなんて
ことはしないものですが、保育士だとついついしてしまうのです。

保育士は1人で2人くらいの子供をみればいい、というものではありません。
私が働いていた保育園では初日から20人クラスを1人でみるように、言われました。
そうなると、子供を抱っこしながら何かをするというのが日常的になります。

腰にとても負荷がかかる状態で思いっきり手を伸ばしたり、しゃがんだり、立ったりが日常的にあるから
腰痛になる人が多いのです。

また、保育士は子供を相手にする仕事なので中腰になることも多いです。
私が働いていた保育園の先輩は、子供にとても人気だったので2~3人の子供たちに両手を引っ張られて
「先生―!一緒に走ろうよー!」と無理やり走らされているときに、ヘルニアになりました。

中腰で左右から引っ張られている状態で走ったので、腰にとても大きな負担がかかったのでしょう。
その先輩は翌日からコルセットをして仕事をする羽目になっていました。
子供たちはとてもかわいいですが、無邪気すぎて保育士に気を使ってくれません。

ですので、保育士の腰に負担がかかることを毎日のようにしてきてしまいます。
「それは先生の体が痛くなっちゃうから、辞めようねー」というと、ある程度は辞めてくれますが、
完全に防ぐことはできません。

ですので、保育士が子供の世話をしているときは基本的に腰痛になるリスクがあります。
徹底して腰痛対策を打っておかないと、腰を悪くして退職するはめになりますよ。

保育士が腰痛になる原因は子供の都合を優先しすぎるから

私が保育士時代に腰痛になった原因を思い返してみると、子供たちの都合を優先しすぎていたなと思います。
体に負担がかかることをされているのに「はいはい。待ってねー」と言って子供に合わせていました。

子供の気持ちを最優先にするという意味では正解ですが、それで腰痛になって保育士を続けられなかったので
保育士として正解ではなかったと思います。ですので、子供が体によじ登ってきたり、腕にぶら下がってきたら
「それは辞めてね」とはっきり言えばよかったと後悔しています。

子供たちは悪気があって、そういうことをしているのではありません。
「大人は体が大きくてこれくらいは大丈夫」と誤解しているだけなので、「それは痛いことだよ」と教えて
あげればすぐに理解してくれます。

また、ほかの子を抱っこしているときに手を引いてくる子にも、一言「今はだめだよ」と教えてあげればよかった
です。子供の都合に合わせすぎている保育士は精神的にも肉体的にも無理をするので、保育士生活が短くなるの
ではないかと私は思います。

腰痛のためにシップと貼るカイロをストックしておこう

もしぎっくり腰になったり、腰痛になったときのために事前にシップや貼るカイロをストックしておき
ましょう。腰痛は応急処置が大切なので、すぐに使えるようにしておくといいのです。

私はぎっくり腰になってからいつもシップと貼るカイロを常備しておいて、腰に痛みを感じたら使って
いました。私がやっていた方法は腰を触って熱かったら炎症を起こしているということなのでシップを、
平温だったら炎症は起こしていないということなので貼るカイロを貼ってしました。

シップもカイロもどこのメーカーのものでもいいです。
あなたが使いやすいもの、使用感が好きなものを使ってください。

保育士の腰痛の最大の原因は中腰で仕事をすること

保育士が腰痛になってしまう最大の原因は、中腰で仕事をすることです。
子供を相手にするときも中腰、おむつ替え中腰、抱っこも中腰からでは腰痛になってしまいます。

ですので中腰姿勢はしないと決めて、いったんしゃがんでから子供の相手をすることを意識しましょう。
おむつ替えをするときも遊ぶときも、抱っこするときもしゃがめば腰への負担が軽くなります。

「しゃがむ姿勢は膝に悪い」と中腰にしている人もいますが、しゃがんでいるときの膝への負担よりも
中腰の腰への負担のほうが大きいと個人的に思います。

ずっとしゃがんでいても、足がしびれるだけで膝が痛くなることはめったにありませんよね?
でもずっと中腰だと必ずといっていいほど、腰が痛くなってしまいます。
ですので、子供を相手にするときは中腰を意識しましょう。

私は保育士をしているとき、いつも余裕がなかったのですが今思えば腰が痛かったからだと思います。
ちょっと雑用をするだけでも、「あそこまで歩かないといけない」と思って、イライラしていました。
腰が痛くなくなった今では、雑用を頼まれてもなんとも思いません。

腰が痛いだけで体を動かすことが億劫になって、ちょっとした仕事をストレスに感じてしまうのです。
ですので、そこまで精神的に追い詰められている場合は転職も検討してみましょう。